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2011年5月28日土曜日

日本の法律をやぶり、1年100mSvで良いと言った犯罪者達

 武田邦彦教授はブログで以下のように書いています。

日本の法律では「1年1ミリ」が被曝限度だが、「1年100ミリまで大丈夫」と国、専門家、医師、自治体、新聞記者が言っている.
他の人の意見が自分と異なる時には、
「なぜ、教養も責任感もある人が、自分と違うことを言っているのだろうか」
と考えることが私のやり方だ。
自分が正しいということはない.自分の意見と他人の意見が違うだけだ。

「1年100ミリまで良い」と言った人は、たとえば、

1) 衆議院の委員会で私と一緒にでた原子力安全委員会の委員の方、

2) 朝日新聞の女性の記者で署名記事を書いた人、

3) 長崎大学の教授で福島のアドバイザーをしているお医者さん、

4) 東工大の若手の女性の原子力関係の研究者(放射線防護)

5) 松戸市のお役人などの地方自治体の人、

などでいずれも蒼々たるメンバーだ。
そのほか、原子力安全委員長、文科省の大臣、厚生労働省、官房長官、教育委員、校長先生、幼稚園の園長さんなどは「子供でも外部被曝だけで1年20ミリまで大丈夫」と言っている.
子供は大人より感度が高いし、外部被曝だけなので、それを考えるとこの人達もほぼ1年100ミリを指示している.
ずいぶん、多い.
彼らの言うことに耳を傾けてみると、その中心的な考えは、
「人間はどうせ死ぬのだから、放射線で死んでも良い。死亡率は100%、ガンで死ぬ人は30%だから、1年100ミリで0.5%が死んでも問題は無い」
ということだ。


以下に武田教授が言う、「1年100ミリで大丈夫だと言う犯罪者」を紹介します。

1) 衆議院の委員会で私と一緒にでた原子力安全委員会の委員の方、

   久住静代(原子力安全委員会委員)




2) 朝日新聞の女性の記者で署名記事を書いた人、

    高橋真里子(朝日新聞記者)

以下、信じてはいけない犯罪記事

「放射線防護の基本的な考え方とは」
高橋真理子2011年03月26日 放射線というのは、いったいどれだけ浴びたら危ないのか。誰もが知りたがっているこのことが明確に示されていないと不満をお持ちの方は多いと思う。
 調べてみると、放射線の人体への影響については明確にわかっていないことも多く、だから専門家の説明もはっきりしないものになってしまうのだ。
 今、私たちが欲しいのは大づかみな指針だ。荒っぽい議論になることは承知で、私たちが知っておくべきことをまとめてみたい。
1.放射線はどんなに少なくても何らかの作用を及ぼす。しかし、人体への悪影響が現れるのは、ある量を超えた放射線を浴びたときである。
2.「ある量」を見極めるために、広島、長崎の被曝者のデータが詳しく調べられてきた。しかし、一人ひとりが浴びた放射線量からして概算にならざるをえず、後年出てくる悪影響については20年後、30年後にがん発症が増えるという形で現れるので、ほかの原因(例えば喫煙)による発がんとの見分けができない。唯一、「被曝した人たちの集団」と「していない集団」のがん発症率を比べてみることが影響を知る手段である。
3.広島、長崎の調査では、約100ミリシーベルト以下では明らかな健康影響は認められなかった。長期的影響を調べるのに妥当と認められているモデル計算によると、30歳で100ミリシーベルトを浴びるとその後の40年間でがんのリスクが約5%増える。この場合の「5%増える」という意味は、浴びていないときのリスクが30%だとすると、31.5%になるということ。
4.妊婦が放射線を受けても、50ミリシーベルト以下なら妊娠への影響はない。普通に妊娠しても15%の流産のリスクがある。ほとんどの流産は、原因を一つに突き止められない。育つ力のある赤ちゃんだけが生まれてくると考えられる。胎児へのリスクが上がるとはっきりしているのは150ミリシーベルト。50~150ミリシーベルトはグレーゾーンとなる。
5.放射線防護の基本的な考え方は、「経済的、社会的に実行可能な範囲でできる限り低く」(As Low As Reasonably Achievable=頭文字をとってアララ原則と呼ばれる)である。経済的、社会的事情が変われば、守るべき上限も変わってこざるをえない。政府は、作業者の被曝上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに急遽上げたが、100ミリにとどめることによる社会的な損失の方が大きいと判断したのだろう。
6.50ミリシーベルトであっても大勢が浴びれば、全体のがん死亡は少し増える。例えば、チェルノブイリの周辺住民で平均50ミリシーベルトを浴びた27万人は、原爆データ固形がんによる死亡が43500人(被曝なしの場合)から45000人に増えると予測されている。27万人に対する割合で見ると、16%から16.5%に増えることになる。白血病による死亡は、1000人から1100人へ、0.3%から0.34%に増えると予測されている。
7.集団のがん死亡の増加は、喫煙の方がはっきりしている。たばこは喫煙を始めてから20~30年かかって発症し、死にいたる。たばこによる日本での死亡者は年間11万4000人(2000年)と推計されている。全死亡者の12%だ。がん死亡に限っていうと、約3割がたばこが原因といわれる。チェルノブイリ周辺住民で増えると予測されているがん死亡は、たばこが原因のがん死亡と比べるとはるかに少ない。喫煙を「経済的、社会的に実行可能な範囲でできる限り減らす」努力は長年続き、喫煙者は減ってきているが、日本の成人男性の喫煙率は39%(2009年)と諸外国と比べるとまだ高い。
8.大気中の放射線量が各地で発表されている。放射性物質が大気中で放射線を出しても届く範囲には限りがあるし、家の中なら外からの放射線は遮られる。発表データの線量と実際に個人が浴びる線量は異なるが、大まかにどの程度まで放射線量が増えたら脱出したらよいかの指針を、スウェーデン国立スペース物理研究所の山内正敏さんがWEBで公表している。それによると、一般人は1000マイクロシーベルト毎時(1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)になったら緊急脱出(赤信号)、100マイクロシーベルト毎時になったら脱出の準備を始める(黄信号)。妊娠初期(妊娠しているかどうかわからない人も含む)の人や子どもは300マイクロシーベルト毎時が赤、30マイクロシーベルトが黄。逆にいうと黄信号の1割以下、一般人で10マイクロシーベルト毎時、妊娠初期と子どもで3マイクロシーベルト毎時なら安心してよいことになる、というのが山内さんの見方だ。
9.今後、福島第1原発から放出される放射性物質がチリとともに雲状になって漂う事態も予想される。山内さんは、
・赤信号は、原発の近く(敷地内ではない)で50ミリ(マイクロではない)シーベルト毎時を超えたとき。風下100キロメートル以内(主に北西と南)は緊急に屋内に退避する。
・黄信号は、急上昇で判断する。5ミリシーベルト毎時以上の急上昇があったら、風下100キロメートル以内はなるべく屋内に退避する。
という目安を示している。


高橋真理子(たかはし・まりこ)
朝日新聞編集委員。1979年朝日新聞入社、「科学朝日」編集部員や論説委員(科学技術、医療担当)、科学部次長、科学エディターなどを務める。共著書に「独創技術たちの苦闘」「『震度6強』が原発を襲った」など、訳書に「ノーベル賞を獲った男」(共訳)「量子力学の基本原理 なぜ常識と相容れないのか」。


3) 長崎大学の教授で福島のアドバイザーをしているお医者さん、

    山下俊一 (長崎大学教授 福島放射線アドバイザー)

山下俊一トンデモ発言



「100ミリ以下は安全」放射線アドバイザー山下俊一氏に苦言殺到




「100ミリ以下は安全」放射線アドバイザー山下俊一氏に苦言殺到
投稿者: ourplanet 投稿日時: 金, 05/06/2011 - 15:20
福島県放射線健康リスク管理アドバイザー・山下俊一長崎県大学教授が、就任以降、福島県内のメディアや講演で、「100ミリシーベルトは大丈夫。毎時10マイクロシーベルト以下なら外で遊んでも大丈夫」と発言してきたことに対し、3日に福島県二本松市で開催された講演会で、住民から次々と厳しい意見が飛んだ。
 
これに対し、山下氏は「今でも100ミリシーベルトの積算量にリクスがあるとは思っていない」としながらも、「(原子力安全委員会から)私は多分指導されるでしょう。甘んじてそれを受けなくはいけないと考えます。」と回答した。 
また「将来、子どもたちに何か影響があった場合に、責任がもてるか」との質問に対しては、「将来のことは誰も予知できない」とした上で、起こった病気が放射線のせいかどうかを調査するには、福島県民全員による、何十年間もかけた疫学調査が必要と回答した。



質疑応答(一部抜粋)
質問:先生にも覚悟をもっていただきたい。安全というなら、お孫さんを連れて砂場で遊んで頂きたい。
 
山下:もし私がそれをしたら信じてくれますか?私は基本的に被ばく二世で、親戚ろうとうみんな原爆で亡くなりました。親たちの代は私たちを連れて、みんな汚染された水を飲み、復興してくれました。広島の方々も一緒だと思います。他にチョイスがない、逃げられない人たちはそこで自分で自分の道を切り開いていったんですね。もちろん、今、住職さんの言われた私への期待は重いほどよくわかります。私がそれに応えて、孫を連れてきて砂場で遊んで、みんなが信じてくれるのだったら、お安い御用だと思います。私は住職さんとのお約束を守りたいと思います。
 
質問:これまで、福島は安全です。安全ですと言い続けてきたが
将来、子どもたちに何か影響があった場合に、責任がもてますか?イエスかノーでお答えください。
 
山下:基本的に大切なことは、将来のことは誰も予知できないんですね。神様しかできないんです。彼の質問に答えるには、膨大な数の疫学調査がいるんです。
起こった病気が放射線のせいかどうかを調査するには、福島県民全員の協力が必要となります。
正しい診断をし、正しい経過を把握するには、何十年間も必要なんです。数年、5年、10年ではなかなかその結果はでない。そのレベルの話ですので残念ながら、今の質問にはイエスともノーとも答えられません。
 
質問:市政だよりなどに、マスクもしなくても大丈夫だと先生の話が書かれていて100ミリ先生の言葉を信じて、戻ってきている人もいる。20ミリが最大だ、その下は自己責任になりますところっと話が変わっている。今までが間違っていたのか、話して欲しい
 
山下:これがみなさんの混乱の一つの原因だと思います。私は、みなさんの基準を作る人間ではありません。みなさんへ基準を提示したのは国です。私は日本国民の一人として国の指針に従う義務があります。科学者としては、100ミリシーベルト以下では発ガンリスクは証明できないだかた、不安を持って将来を悲観するよりも、今、安心して、安全だと思って活動しなさいととずっと言い続けました。ですから、今でも、100ミリシーベルトの積算線量で、リスクがあるとは思っていません。これは日本の国が決めたことです。私たちは日本国民です。
 
質問:文部科学省は、先生が100ミリ以下は安全だと言っているということに対し「指導する」と昨日、テレビで言ってましたよね。
 
山下:私は多分指導されるでしょう。甘んじてそれを受けなくはいけないと考えます。
 
質問:マスクはしなくていいんですか。先生は気休めだと言っている。
 
山下:はい、今の状況はまったくそうです。大気中に放射線ヨウ素はもうありません。ほぼ放射線セシウム137です。
衛生上、それをきちんとするということは、子どもたちに注意を喚起する用心するということでは非常に重要だと思います。ですから、私ともう一人の放射線アドバイザー神谷先生は、しっかりとそのことをご説明していると思います。
 
質問:布団は干しとか、洗濯物を外に干すのは大丈夫か?
幼児に対する日常生活の注意点は?
 
山下:こうした個別の質問、たくさんあると思います。当初は数字が提示されていませんでしたから、単純に10μSv/h以下になればそんなに心配はないですよ。1μSv/hだったら全く心配ありませんよ。その間は、明確な結論が出せずに、話をしていました。しかし国は20mSvをもって、3.8μSv/hというのを出しましたからやはり測って、それのレベルを遵守するということが重要になります。
私は皆さんとずっとお話して来た当初は、クライシスコミュニケーショんといって危機をいかに未然に防ぐかという話をきてきました。しかし、今日、皆さん方が来てよくわかるように、具体的にどうするか放射線とどう付き合うかということが、皆さんのメインのテーマだと思います。
先ほどの質問で「二本松は危険だから逃げろ」というのがありましたがとんでもない話です。今のレベルは全く心配ありません。その保証を、私の首をかけろというならかけますが、私は子どもたちよりも早く死にます。
もし文科省が私を喚問するのであれば、私はそれに行かなければならないと思います。ただ伝えたい根拠は理論ではありません。現実です。皆さん、現実、ここに住んでいる。ここに住み続けなければなりません。広島、長崎もそうでした。チェルノブイリも550万人もそういう状況で生活しています。そういう中で、明らかな病気は、事故直後のヨウ素による子どもの甲状腺がんのみでした。私はその現実を持って皆様にお話をしています。ですから国の指針が出た段階では国の指針に従うと、国民の義務だと思いますからそのような内容でしかお答えできません。
今の環境庁がもし、年間20mSv以下であれば外に布団を干すということもご自由ですし、何もしても自由です。国がその線引きをしちゃったのです。線引きをした段階でちょっとでも超えると危ない、問題だということに対してじゃあこれをどう考えましょうか。
ということを私は皆さんと一緒に問おています。お母さんのご心配も十二分に分かります。でも、この二本松で、3.8mSv/h以下であれば、そこで干そうが子どもを遊ばせようと問題ないと思います。
 
質問:私は学校に勤めていて、文科省が出した3.8mSv/hという基準に悩んでいる。もうヨウ素はないと言われているが、土壌の検査の結果では、ヨウ素6200ベクレル、セシウムは16900ベクレルある。飯館はホットスポットだが、それ以外で見ると中通の線量が高いが線量が非常に高かった3月15日頃、みんな知らずに、マスクさえつけなかった。年間20ミリシーベルトという指針が出されているが文科省の累積に3月23日までの線量、内部被ばくも入っていない。
年間20ミリシーベルトになるのではないかと心配だし、その基準にも疑問。山下先生はアドバイスをする立場にいるので県なり、文科省なり、行政に私たちが安心して暮らせるようなアドバイスをしていただきたい。
 
山下:過去の積算が出されていないというのはまさに仰る通り、3月12日から3月いっぱいのデータも当然公開されると思います。それを踏まえた上で、20mSvについて安全か、安全でないか議論されます。
そして今すぐ何ができるかという問題を提言されました。残念ながら、この福島の中通り地区も、みんな汚染をしました。放射線物質が降り注いだという非常事態にあります。その渦中で、そういう措置をすることがすることが本当に適切か。自分のところだけで済まない、多くの方々の対応をどう統合していくかということを早急に多分、教育委員会や県、国が対応して回答を出すだろうと思いますのでこれはしばらくお待ちいただきたいと思います。
 
質問:国の基準に従うしかないというお話をされたのですが、先生は、県を通して国に提案する立場にはないでしょうか。
 
山下:直接国に話をできます。話をしています。
 
質問:原子力安全委員会の防災対策で示されている基準は10ミリシーベルトというのが一つの規準なっている。しかし、現在、私達に関しては、屋内退避も退避勧告もない以上、逃げても国からの保障が一切無い。逃げることに対してのリスクを全部自分で背負わなければならない。福島市の積算量は10ミリシーベルト超えることが予想されているが、これに対して、屋内退避の勧告をして、原子力事故に対する保障の対象にすれば、住民の選択肢が広がると思う。それに対して提言はしていただけないか。
 
山下:極めて重要なポイントで、どこまでを原子力災害損害賠償紛争審査会に取り上げるかということになります。精神的な障害と風評被害にみえるということも、当然そこに入ってきます。今後第二次指針の中でそういうの議論がされていくと思うので、私自身は何もお約束できませんが、自主非難に対する保障というのは重要な問題だと認識しています。
 
質問:現在の規準は20ミリシーベルトですが、原子力安全委員会の今までの取りまとめをみると、緊急時、高い線量が観察されたとしても、数日中に必ず何らかの手立てが採られるはずだから、これぐらいの規準でかまわないということがレポートに書いてある。実際、福島原発に関しては、東電のスケジュールをみても6ヶ月から9ヶ月かかるという。原子力安全委員会の10ミリシーベルトでもかまわないという前提と大きく違うのですが、これに関して考え直す必要があるのでは。
 
山下:これはまさに議論されているところです。私の言える立場ではありませんが、整合性をいかにつけるか、そして説明をどのようにやっていくか、ということがこれからなされると思います。
 
質問:放射線に対する子どもの感受性が高いことから、子どもの安全をいかに守るかということを大人がまず最初に考慮しなければいけないと思う。空気中に漂う放射性物質は爆発直後に比べて落ちているんが、土に落ちているものも含めて、塵となって吸引する可能性がある。塵も水も食べ物も、すべて内部被ばくが子どもに対して重要になってくるわけですが、それぞれの基準がばらばらに設定されていて、内部被ばくの総合的なリスクに対する提言が何もされていないことに非常に不安がある。
 
山下:これは出来ないですね。内部被ばくを細かく検証することは、それぞれ分けて計算ができないので、今は出せませんが、唯一チェルノブイリの経験で、いくつかの式が出来てます。理論値です。そういうものが、それぞれ複合的なもののパラメータを入れて、どのくらいってのは計算されると思うのですが、1パーセントから数十パーセントまで非常に誤差があります。ですからこれをどうにかしてみなさまにお見せするかということに関しては、厚労省、農水省も含めて時間がかかると思います。
 
質問:最終的には100ミリシーベルトを基準にして概算法で、しきい値はないとする考え方と、しきい値以下ならほとんど健康に害がないという考え方という、二種類の対立する考え方がある。しかし、基本的にはしきい値がない考え方のほうが、リスクを考える上では安全だと思う。テレビに出られる先生方の話を聞いて気になるのは、0.5〜1パーセントがんの発生率が高まるだけと言っているんですけど、それは1000人いれば、5〜10人発症するということ。確率論から言うと0.5から1という数字なのかもしれないけど、その5人10人というのは人間。その人間は本来放射線被ばくを受けなければがんというリスクを負わなくて良かった人です。少なくともリスクがある以上それを排除するのが国や自治体の姿勢だと思うんですけど、それに対して先生は「これくらいの線量だったら遊ばせていいんですよ。マスクもする必要ない。」と言っている。しかし、もう少し「守る」ほうの意見を出していただけると安心だと思う。先生があまりにも「安全だ」と言い過ぎるものですから、それについては異論がある以上一番安全なラインでお話していただかないと困ると思う。
  
山下:おっしゃるとおりで、「安全」という言葉を安易には使いません。皆様方に少しでも「安心」してもらえればということで話をしています…
 
会場:「安全」と「安心」とどう違うの?…


山下:まったく違います。「安全」は誰が見ても安全ということを認知できます。「安心」は一人一人全部違うんですね。リスクの認知の仕方っていうのは、まったく個人によって異なります。この3.8マイクロシーベルト/hというのが絶対安全域かというと一つの大きな問題。これは基準値であって、参考値なんですね。これで一ヶ月過ごしましょうってことで、当然日にちが経てばこのレベルを下げてくると思うんです。今はしかし、これを採った以上は、これで行動規範をつくる必要があるというふうに考えます。ですからおっしゃるように、防護策をもっと提出していけということですよね。それはもうこれからもずっとされていくと思います。
 
質問:チェルノブイリの後に、オーストリア政府はオーストリア国民が受けた損失額の見積もりを出して、空間線量からの被ばくが15%、直近からの内部被ばくが80%と出しましたが、先生はどういった割合で内部被ばくと外部被ばくがあると考えますか。
  
山下:今、チェルノブイリの人たちは、内部被ばくと外部被ばくはほとんど無視できるくらいです。事故直後、1991年から95年、96年の間は、実は内部被ばくの方が少し多かったですね。放射性セシウムというのがずーっと入ってましたから。ただその被ばく線量年間にすると、だいたいレントゲン数枚程度です。これは非常に低い。ミリシーベルトに届かない量であるので、食べ物と外からの比はなかなか出しづらいというのが今までの見解です。
  
質問:今現在、(チェルノブイリの時の)オーストラリアの見解が適用されたとして、空間線量は15%と考えて行動したほうがより安心であるといえる。そういうことですか。
  
山下:マイクロシーベルトは内部も外部も含めて出しているんですね。分けられないんですよ。そういう基準値だと思ってください。ですから安心安全ということではなくて、これそのものがそういう基準であると考えてもらったほうがいいと思います。
  
質問:モニタリングポストで出ているデータは外部だけですよね。考えうる内部被ばくの割合はどうあるべきなのか。今ここの空間線量で被ばくする状態というのは、内部被ばくよりもさらに低いと見積もって、それ以上に被ばくする。足し算的に被ばくしていく。というふうに考えることがより安全に近い考え方だ、ということには、どう思われますか。
 
山下:環境放射線と人体の影響のパラメータで議論して計算して出しますから、私はこのプロではありませんから、簡単に回答できませんが、いろんな考え方があると思います。しかしそれをすぐに肯定することはできません。
  
質問:子どもが転んで怪我をし、傷口から地表に体積した放射性物質を取り込んでしまい、放射線のゼロ距離射撃にあってしまう。ゼロ距離射撃とそうでないときは、人体への影響が違うわけなんですけど、そのようなケースの話をあまり聞かないんですけど、これはどうされるべきだとお考えですか。
  
山下:一番わかりやすいのは、原発の作業労働者が怪我をして、汚染地域で皮膚を汚染したという場合はたいてい洗うと流れてしまいます。血液に入る量はほとんどありません。ですからそういう心配に対してすぐに対応する必要はないと考えます。
  
質問:原発の作業労働者に適用された労災の表を見ると、一番低い人で、4ヶ月くらいで40ミリシーベルトかそんなもんで、骨髄性の白血病だとかなんかで労災を受けてるんです。40ミリシーベルトということ、20ミリシーベルトなら2年ですよね。そこに居続けるならということですが、これについて先生の学者としての見解についてお聞きしたいです。
  
山下:今のは労災との関係ですよね。これは裁判の事例になりますので、この値についての検討は個別の症例になりますから出来ないと思います。裁判の結果に従うしかないんだろうというふうに思います。








4) 東工大の若手の女性の原子力関係の研究者(放射線防護)

女性研究者はわかりませんでしたが、東工大にはこんな人もいます。

東工大・松本義久准教授、「放射能汚染された食品、食べても大丈夫」(テレビ朝日)
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/599.html
投稿者 馬鹿まるだし 日時 2011 年 3 月 23 日 09:55:14: XrXUVCoFJUfoI

松本義久




東京工業大学准教授
所属:原子炉工学研究所/物質工学部門
専門:放射線・化学物質影響科学/放射線科学/分子生物学
ホームページ:http://www.nr.titech.ac.jp/~yoshim/

テレビ朝日系列の番組「スーパーモーニング」に、松本義久氏は連日出演し、放射性物質が検出された野菜や牛乳について専門家の立場から安全性を主張した。

松本氏は、暫定基準より高い放射線量が検出された野菜や牛乳について、

「あのレベル量ならばホウレンソウだったら、《300年分》の量を食べれば身体に何らかの影響が出る程度。私なら子供や家族みんなで福島産の野菜も牛乳も美味しくいただく。
水道水も安全。洗濯物も外に干しても大丈夫。放射性物質は人間の場合は遺伝しない。放射能は水で洗えば10分の1以下に落ちる。そもそも野菜の測定方法は、収穫して軽く土を落とした状態で測定するため、実際に食べるときの放射線量とは異なるから」

・・・などなど、まったく安全なレベルなので心配する必要はまったくありません、と話した。


ぜひともテレビ朝日には、放射能に汚染された食品を番組内で松本先生に「美味しく」試食していただいたらどうかな? それでこそ視聴者への説得力が増すというものだ。ちなみにレギュラーで出演している鳥越俊太郎氏は、「確かにCTの放射線も相当の量ですからね」と無難に受け応えし、専門家の意見を静かに拝聴していた。

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