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2012年8月12日日曜日

ここまで来た裁判員を隠れ蓑にした重罰化の流れ



videonewscom さんが 2012/08/12 に公開

http://www.videonews.com/
ニュース・コメンタリー (2012年08月04日)
ここまで来た裁判員を隠れ蓑にした重罰化の流れ
検察求刑を大幅に超えた量刑の理由

 姉を刺殺したとして殺人罪に問われた無職の男性(42歳)の裁判員裁判で、大阪地裁は7月30日、被告に精神障害があるとの理由から、検察の求刑の懲役16年を上回る懲役­20年の判決を言い渡した。
 裁判では約30年間引きこもり状態だった被告に先天的な広汎性発達障害の一種であるアスペルガー症候群の影響があることや、その精神障害が殺意の動機形成に影響したことは­認定されたが、殺人についてはあくまで「最終的には被告人の意思で犯行に踏み切った」として、精神障害を理由に保護観察付き執行猶予を求めていた被告側の主張は退けられた­。
 ところが量刑について河原俊也裁判長は、被告人がアスペルガー症候群の影響で反省の態度が示せないことに触れ、「健全な社会常識の観点からは、いかに病気の影響があるとは­いえ、十分な反省のないまま被告人が社会に復帰し、社会に被告人のような精神障害者の受け皿もないため、再犯が強く心配される。許される限り刑務所に収容することが社会秩­序の維持にも役立つ」との判断を示した。つまり、有罪・無罪を判断する評議では精神障害は酌量されなかったが、量刑を決める段階になって精神障害がより重罰にすべき理由と­して採用されたことになる・・・・。

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